両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎 暦(たかさき こよみ)。
ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきがわ かずね)に声をかけられる。
85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、
その世界で2人が恋人同士であると告げる・・・。



私が演じたのは高校生から40代くらいまでの和音です。
暦よりも頼もしくてかっこいい印象もあるけれど、可愛らしさも持ち合わせていて、
10代らしいいろいろな表情を見せてくれます。すごく知的で冷静だけど、とても幼くて愛らしい部分もある。
人として柔軟な時期を演じられたのは、とても楽しかったです。
そんな和音も、時が経って家庭を持ち、子供を授かり、どんどん成熟した女性になっていきます。
素直に周りに愛を与えられるような、心が柔らかいもので満ち溢れていく過程は、演じていてとても心地よかったです。
2つの作品が面白い形で繋がっていて、物語そのものの“骨格”を楽しんでいただけるのではないかと思いますし、
映画を観ることで、自分の人生や、今までのこと、これからのことに思いを馳せて、
少しでも幸せな気持ちになっていただけたらうれしいです。

高崎暦、日高暦、同じであり違う人、別人であり同じ人。
縁あって高崎暦と付き合う事になったが幸せなのはどっちの暦なのだろうと考える。
それにしても1人の人間が1つの選択肢が違うとかくも違う人生を送るものかと驚かされる。
これはSFだけの話だろうかそれとも現実世界でも起こりうる話なのだろうか。
でも、2人の暦はプロセスこそ極端に違えど幸せな人生を送ったのではないだろうか。
この2つの映画を観た方々はどう思うのだろうか。
2本のクロニクル是非あなたの目で確認してください。

この作品は、ど真ん中の純愛映画です。
人生の選択を起点にした2つの物語を“並行世界”という切り口で、それぞれの世界を2作品の中で描いています。
そして、その2つの物語は「観る順番で観た後の感動が変わる」という、今までにない仕掛けを体験いただけます。
この物語では恋愛だけを描いているわけではありません。
“愛情=相手を思いやること”という観点から描く、たくさんの愛情に満ち溢れた作品となっています。
その“相手を思う気持ちの尊さ”を、この作品から受け取っていただきたいと思っております。
どっちから観るか? みなさんのお好みに合わせて見る順番を決めていただき、
今までにない新しい映画体験を劇場で体感してください!
代表曲「シャルル」はセルフカバーバージョンと合わせ、YouTubeでの再生数は現在までに1億回再生を記録しており、
JOYSOUND の 2017 年発売曲年間カラオケ総合ランキングは1位、年代別カラオケランキング・10代部門では3年連続1位を獲得し、
現代の若者にとっての時代を象徴するヒットソングとなっている。
2017年10月、自身の声で描いた楽曲を歌う“須田景凪”として活動を開始。
2021年2月に、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベルunBORDEよりメジャー1stフル・アルバム「Billow」をリリースし、
オリコンウィークリーチャート7位にランクイン。作詞・作曲・編曲の全てを手掛け、ベットルームで音源制作からレコーディング、
音源発表まで行う究極のベッドルームポップ・ミュージックが、多くの若者から支持を集めている。

最初に絵コンテを見せて頂き、既に繊細な情景や心模様が描かれていたことがとても印象に残っています。
様々な関係性の形がある中で、共犯者で在れるように音楽を作りました。
過去が霞んで行って未来のことがわからずとも、確かなものがあると信じています。
少しでも、この映画を彩る事が出来れば幸せです。
人は育った環境によって、性格や考え方も変わってきます。
どちらも暦ではあるので、ベースは変わらないのですが、別の道を選び、
違う人生を送る二人の暦の演じ方、表現の仕方はすごく悩みましたが、
すばらしい画と台本、この二つを信じて、演じました。演じ分けたというよりも、
物語の流れに身を任せていれば、自然に変化が出てくることに気づき、
作り込むよりも、一つ一つのシーンを大事に丁寧に演じることを心がけました。
物語の流れに任せることで、自然と二人の暦にたどり着くという不思議な感覚がありました。
僕自身もこれまで触れたことのない物語にワクワクしました。
新しい試みで公開されますが、どちらの映画も魅力に溢れる素敵な作品になりました。
ぜひ、劇場でご覧ください。